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法律コラム

2025年07月

生の音楽は良いですね

今月は珍しいことに、立て続けに2回音楽をライブで聴く機会がありました。
1つは、美術展を見るために訪れたさる大学の施設で偶然出会ったヴァイオリン四重奏のロビーコンサートでした。どうも卒業生(あるいは在校生)の若い4人組のようで、緊張しながら仲間と合図を送り合って一生懸命合奏しており、とても好感が持てました。技術もしっかりしていて、演奏も楽しめました。ちょうど息子くらいの年代だったこともあって、親しみの持てる良いコンサートになりました。
もうひとつは、びわ湖ホールで行われたプロのコンサートでした。ジャズ・ピアニスト山中千尋さんのピアノトリオでしたが、この日もすさまじい演奏で、ほぼ同い年なのにと吃驚されられ通しでした。ただ、私がこの日一番驚いたのは何と言ってもドラマーで、このドラマーがまたすさまじく、山中さんに全く力負けしていないばかりか、場合によっては山中さんを喰ってしまおうという勢いでした。高い技術に裏打ちされた、スピード感のあるダイナミックな演奏で、ものすごいグルーヴでした。ピアノとドラムとが、すごいスピードで急流下りのように複雑なソロを同時にとっていき、どこまでも高め合って登りつめていく有様は、まさに鳥肌もので、ジャズを聞く醍醐味を味わわせてもらいました。
こうしてある意味では対照的な2つの音楽体験をしたわけですが、そのどちらも音楽を聴く喜びを存分に味わわせてくれるものでした。デジタル・データが全盛で、定額制音楽配信が一般的ではありますが、やはりこうして生の音楽に触れると、「音楽を聴く喜び」を鮮烈に味わうことができます。生には生の良さがあり、録音物では代替のきかない喜びがあります。それは私個人にとって、とても意味のあることです。
ただ、そのために「ドーム」や「アリーナ」みたいな場所にまで出向きたいとは正直なかなか思えません。行き帰りのことを考えるだけでゲンナリしますし、そもそも音楽がちゃんと聞こえるかかなり怪しそうです。ひとつの体験としては楽しいと思うのですが、そこまでの熱意が出てこない。妻には誠に申し訳ないのですが。
あれれ、ネガティブの内容で終わってしまった。
おかしいな。