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法律コラム

2025年12月

今年も残りわずか

今年も残りわずかとなりました。去年も同じことを書きましたが、「ああ、何とか無事に乗り切ることができた」と内心ホッとしています。毎年、初詣で「今年こそは心穏やかに過ごせますように」と神様にお願いするのですが、これまで上手くいったためしがありません。毎年、何かしらのアクシデントやトラブルに見舞われては、そのことで心を悩ませています。もう勘弁してくれという気持ちです。昔、「40歳で不惑」と教わりましたが、とても無理です。
まあ、そんなことを言っていても話が暗くなるばかりなので、ここでは今年良かったことを書きたいと思います。
まず第1は、とても平凡なことですが、家族が皆大きく心身を損なうことなく、何とが無事に過ごせたということでしょうか。私も交通事故に遭って入院し、人生初めての手術こそしましたが、別に麻痺等が残ることもなく、当たり前に日々を過ごせています。良かった良かった。
第2は、父をきちんと見送ることができたということでしょうか。最後まで父の尊厳を保った状態で、落ち着いて父を見送ることができました。「やるべきことはやった」という気持ちで送れたことが、個人的にはとても嬉しいです。この種の事は取り返しがつかないので。
第3は、これも平凡なことですが、それなりに日常を楽しむことができたということでしょうか。休日に家族で出掛けて美味しいものを食べたり、いろいろと旅行をしたり、いろんな美術展に行ったり、たくさんの音楽を聴いたりして、日々を楽しむことができました。
話は変わりますが、父が亡くなり実家が空き家になってしまったので、暇を見つけてはその整理に通っています。ただ、私の実家は物があふれかえっているので、いささか途方に暮れています。今は父が書斎に使っていた部屋を整理しているのですが、ここもなかなかのものです。ただ、父の書斎でひとり整理をしていると、父の気配を濃厚に感じ、いささか心がしんとします。「ああ、そうだったな」と物思いにふけったり、父に関する様々なことを思い出します。自分との類似点にも気づかされます。また、父の蔵書を見て、私よりも私の息子とすごく興味が似ていることに気づいて、不思議な世代の連鎖を感じたりもします。なかなか悪くない時間です。
そうして過ごしていると、父と母が大人になるまで私を大事に護り育ててくれて社会に送り出してくれたことに改めて気づかされます。それを当たり前のものとして享受できていたことの有り難さが身に染みます。
さて、次は私の番ですね。大変心配ではありますが、ある時点で勇気を持って息子を社会に送り出してやらねばなりません。親に出来ることなんて知れている。あとは痛い目に遭って本人が自分で学ぶしかありません。
というようなことを感じる1年でした。
それでは皆様、良いお年を。